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posted by なみきたけあき
 
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ある夏の甘酸っぱい想い出
初代え日記で書いた夏の想い出日記を復活させてみました。
(最近、引きこもって仕事してるので ネタ欠乏症ですわ)



なかなかの珍道中だったので
思い出して書いてみようと思う。
色々あって・・・途中忘れたり 記憶がなくなったりしたが、
今では かなり鮮明に思い出せる。
てか 強烈に焼き付いてしまった。




98年晩夏、伊豆諸島の中程にある八丈へ渡った。

東京竹芝桟橋夜発 
八丈午前9時頃着

特に目的があったわけではなく
北海道へ上る金はないが
八丈へ渡る金ならなんとかなる・・
そんな程度で渡った(八丈には失礼である)。

フェリーに揺られること約10時間30分
太平洋上にポコポコっと浮かぶ緑の島に辿り着いた。

前言撤回。

オイラの生半可な考えを
いとも簡単に覆してしまった
朝日に輝く八丈の海と風と緑。   

美しすぎた。

小さな島であるが 見所は色々ありそうだ!

しかし!移動手段がない・・・ 
キャンプ道具だけを持って船に乗り込んだので、徒歩で回るしかない。

小さな島とはいえ、周囲は凡そ60キロ
『今住んでる家(立川近辺)からだと新宿往復か?!・・・』

無理だ。 

どうせなら三原山や八丈富士にも登りたい。
しかし、三原山は700m、八丈富士は850mもある・・・

無理だ。

体力的には無理じゃないが、時間的(5日間の日程)に

無理だ。
のんびりできない。

かといって、船着き場の側にあるキャンプ場の周辺だけを
散策しただけでは渡ってきた意味がない。
(島にちょこっと上陸しただけで 欲が出てくる
それだけ 八丈は魅力に溢れる島だったのだ!)

何らかの移動手段がなければ
この島の美しさを存分に味わうことはできない。



『よし!レンタカー屋を探そう!』

(ここから思い出に残る出来事が始まるわけである)

船着き場とはいえ、ちょっと歩けばすぐ民家になる
そんな島だから 『見つけるのに苦労するかな~』
と思っていたら、あっと言う間にレンタカー屋さんの看板を
見つけてしまった。「幸先いいじゃん!」
と・・・「ありゃ?」 看板はあるものの
普通の民家だ。  「ん?」
かなり使い込まれた感のある90ccのバイクが2台と車が2台・・・
どう見ても そこの家の人が日常で使っている足
そのものなわけだが・・・
大きな看板には《レンタカー》と書かれているので
レンタカー屋なんだろう。

昔ながらの瓦葺きの家は開け放たれていて、
ちょっと覗くと
子供達が数人昼寝をしていた(笑) むふふ。

ちょっと小声で
「す、すみませぇ~~ん」

「あ、あの~~ すすすみませ~~~ん」

【・・・・・・・・zzz】

夏の終わりとは言え午前10時の陽射しはかなり強い。

『どーしよっかなー ピンポンは・・・ないよな。』

「すみま・・」
【ハイ、こんにちは】
「どわゃ!」
背後から背中を叩かれて飛び上がった。

真っ黒に日焼けしたおじいさんが立っていた。

「こ、こんにちは! あの~レンタカー屋さんですよね?」
【そうだよ~ そこに車とバイクがあるだろ~】
「あ、あれ お借りできるんですね~!」
【車は8000円、バイクは~ 4000円でいいよ~】
「あ、じゃあ スクーターお借りします~♪」
【はい、じゃあ4000円前払いでね~】
「はーい。」
【はいこれが鍵、ヘルメットはどれにすっか?】
「あーどれでもいいっすよ んじゃ その軽そうなやつ~」
【動かし方は分かるだろ?】
「はい大丈夫っす!」

うんとこしょーどっこいしょー

【夜は9時くらいまで起きてるからね~】
「わかりましたー んじゃ お借りしまーす」

と、まぁ こんな感じで90ccのスクーターを
借りることができた♪
まるで 近所のおっちゃんにチョイ借りした感じだ(笑) 

ブバーーーーーー
うぉ~ かいてき~
風 きっもちいいいいーーー

(ひたすら走りまくる)

昼前、海が見渡せる ちょっと小高い所に
お食事どころがあったので、ちっと早いが
飯を食うことにする。「カレーください! 超大盛りで!」
(八丈行ってまでカレーですか?! しかも超大盛りって・・・)

所謂、定食屋さんのカレーうどんにもカレーライスにも
なるカレーだったわけなんだけど
やたらめったら美味かった! 

それはきっと場所の所為だと
分かっていたが、分かっていても美味かったので
きっと本当に美味かったんだ。 

やるな八丈。

空腹も満たされて、またまた見知らぬ土地に
90ccで滑り出した。 ブバーーー うっひょー
『きっとノーヘルでも大丈夫なんだろうけど
やっぱり マズイよな~~』 
なんて考えていたら
見事にノーヘルで(しかもTOP GONEした)おんちゃんが
対向からかっ飛んできた。 「やるなーおんちゃん!」
ピースサイン出そうと思ったけどやめた。
無視されたらテンション下がるだけだし。
(ちなみに北海道では当たり前のようにピースが飛んでくる)


キーコキーコ

『ん? なんだ?』

『油切れかな~?』

『あのレンタ屋さんの状況じゃ~ 
油なんてこまめに差してないんだろうな~
ま、今日一日くらい大丈夫だべ~』

ブバーーーーーー  ひょ~~ 八丈最高
海! きれ~~ 


キーコ キーコ


丁度お昼頃、八丈富士の麓に辿り着く。

《モオオオオオオ~~~~~~》

ん? あ~ 牛だ~
『そういえば、八丈には世界一の乳牛が居たんだっけな~?!』
「いっぺー 草喰って 良い乳だしてくれよー!」

と、ここで写真を撮る。(牛は写ってないか・・)

八丈富士・・今日は登るのは諦めて
とりあえず走ることにしよう!
(すっかりバイクモード全開・・・)

「よーし ぐるっと回って 次は三原山じゃーー」 

ブバーーーーキーコキーコ 『お?!』

ブバブバーーーキーコキーコキーコ
『おいおい?! 大丈夫かぁ~これ~』

ブ、ブバーーキーコキーコキーコキーコ
『うおうお!』 キーコキーーーー
バキッ
ゴギョギョーー

「っんがあああああああーーーーバキッってー おわーーー」

ガギョーーーーガゴガゴ 


『ああ?! バイクが折れたのか・・・・?!』

「バイクが 折れたああああーーーー?!?!!!うわー」


なんと!バイクがシートの下あたりから
グンニョリ折れてしまったのだー! まじっすか?!


カレーが美味かったことも
TOP GONEしたノーヘルのおんちゃんがカブでかっ飛んで行ったのも
世界一の乳牛のことも  気持ちいい風も綺麗な海も
一切吹っ飛んじまった~・・・


「ど、どげんすっとよ!」

『今まで走ってきた道程を押して帰るか・・・
いや~ この折れたバイクを転がしていくのは
容易な事じゃないぜ~~』

ここでしばらく途方に暮れる

と、辺りを見渡すと
遠くの方に人だかりがあるではないか?!

『そうだ レンタ屋さんに電話入れてもらって
引き上げに来てもらおう! それしかないっす!』

人だかりに近づいてゆくと、そこは保育園で、
お母さん達がお迎えに来ていたのだ。

「すみませーーーん これこれこういうわけで・・・
え?! あのレンタカー屋さんご存知なんですね!
よかったー え? 電話して下さるんですか?!
あーーーありがとうございますーー助かりますーーー!!」

『嬉しすぎる』

オイラは旅先のこういう出会いが大好きである。

【それじゃ 帰ったらすぐ電話入れてみますねーー】
「ありがとうございますー よろしくお願いしますー! 
 ホントにたすかりましたー!!」
【バイバーイ by 子供】 「ばいばーーい」

そのお母さん達とはそこで別れた。

待つこと1時間

真っ黒に日焼けした あのおじいさんが軽トラックでやって来た。

【おーい】

「あー先程はどーもー」

【あいや~ 壊れちゃったって~】

「そーなんですよー ほら ここからボッキリと・・・」

【とうとう壊れたか~~】

「あひょ?!  と、ととうとう?」

【じきにねぇ~ 壊れるんじゃないかと 思ってたんだよねぇ~】

「あ、ありゃ そ、そーだったんすか?!  はっ!!」

『・・・もしや あの八丈富士の麓で写真撮った時・・・
シートの上に乗ったよな・・・ 
その時、ちょっと車体が沈んだよな・・・
大量にカレー喰った後だし・・・
あれでヤキが回ったのかもしれないぞぉぉ・・・』(汗)

【にーちゃん 悪かったなぁ~ ほれ ここ 見てみ~
もうこんなに錆び付いてんだよ~】

「あーほんとだー ・・すげ~や こりゃ~
海の側だったですからっすね~  塩まみれだーこりゃ~」

【わはっははははーーー】

「ははっ はははははぁぁ~」

『ま いっか』

【おぅ にーちゃん ここ乗っけるの手伝ってくれぇ~】

「へい!」

うんとこしょー どっこいしょー


一緒に軽トラックに乗ってレンタ屋さんへ向かった。

何か色々話をしたが、どんなことを話したのか忘れてしまった。
たぶん、東京の街の事や、こんなにのどかな島なのに
品川ナンバーなんですよねー みたいな事を話したと思う。

近道をスイスイーっと走って 30分程で着いた。


【さーて にーちゃん  これ使うか?】

指を差しているのは白い軽自動車。

「え? このバイクのお金とか・・・」

【いいっていいって これ お金いらないから
今日一日 使っていいから】

「え?! いいんすか?! 8000円払いますよ~」

【いいっていいって こっちが悪かったんだから ほれ
鍵は付いてるよ マニュアルだけど 大丈夫だろ?】

「だ、だいじょーぶっす!  いいんすかー!」

【いいよ 9時くらいまでなら起きてるから~】

「ありがとーございますーー んじゃ遠慮無くお借りします~」

【それは当分壊れる心配ねぇ~からよ~(笑)】

「へい! 承知です! んじゃ~ ちょっくらいってきまーーす」


なんだかちょっと複雑な心境のまま 

行けなかった三原山へ向かった。

途中、道の脇に露天風呂を発見!
「おおおーー露天だーー 誰もいないぞー」

ドッボーーーーン

海が一望できる最高の露天風呂なのだが
上を行き交う車から丸見えなもんで・・
ややひっそりめに入った。

早々に出て三原山をクネクネと登り、「気持ちいい~~」
を連発して・・・ まだ陽があるうちに
レンタ屋さんへ戻った。


なにやら庭で作業をしてるおじいさん。

「おじさーーん 戻って来ましたーーー!」

【お? おおーー  なんだぁ~ 早かったなぁ~
ちゃんと回ってきたのかぁ~】

「はいーー 温泉にもつかってきましたよ~ お陰様で。」

【そーかそーかー 気持ちよかったろー】

「へい 最高でした。」

【もう いいのか?】

「はい 今日のところはこの辺にしておきます~ 
また明日にでも・・・ ちなみに そっちのバイクは?」

【あ? これか? これも もうそろそろ壊れる・・・】

「あ  そうなんすね・・ 承知しました。」
「ホント ありがとうございましたーー」

【そうだそうだ にーちゃん これ 持っていけ~~】

と言って、もう一台の方の車のトランクを開けると
そこには青々とした大きなスイカが
ギュウギュウに入っているではないか?!!

【ほれ スイカだよ】

「え ええ~~ いいんすかああ?! うわ~ 嬉しい!」

【うめ~ぞ~ 海で冷やして食べるといいよ!】

「はい! そうします!」

【その辺にいるネーチャン達にでも声かけてよ~ 一緒に食べろよ~】

「はははー いいっすねー!」

「どもーーありがとうございましたーー」


おじいさんに別れを告げ、頂いたスイカを冷やすため
一目散に海へ向かう。  

のどが渇いていた。

『そーいえば ずーーっと水分とってねーじゃん!』

『よーし このスイカで 水分補給だ!!』



《ザッブーーーン
    ザッバーーーン  キャピキャピー》

『むふふふ~~ ええのぅ~ ピチピチギャル・・』

『おっといけね~ 鼻の下が伸びてらぁ~』

「フンフフンフフ~~ン♪」

鼻歌交じりで波打ち際へ向かう。


「よいしょっと この辺でいいかな~」

《ザブーーーーン》

海水は良い案配に冷たく
波打ち際で踊るスイカも徐々に冷えてくる・・・・

今日も一日色々あったけど
 終わり良ければ全てよしだなぁ~~

《ザブーーーーン》

夕暮れ時の波打ち際
 海水で冷やしたスイカを食べる
  あかね色に染まった空を眺めながら・・・

くぅぅぅぅ~~~  最高だね~~ 女の子は~~ 遠くにいるけど・・

でも この幸せな時間は ちょっと静かに過ごしたいものだ


手で豪快にスイカを割る

《ザブーーーーン》

熟れているのだろうか・・・ やわらかい

『さぞかし 甘いんだろうな~~~♪♪』


「いっただきまーーーーす♪♪」 カプッ

《ザブーーーーン》

プッ ん?

ほぎゃ?!

ブビャアアアアアアアーーーーー く、くせえ?!!!

な、なんじゃこりゃああああ??!!!

酸っぺええええ~~~くせええええ~~~

おえええええ ゲホオゲボオオ~~



見事なまでに腐っていた。

ボオオオエエエエエエ~~~~ (涙)
おじい~~ そりゃ~~ねーーっすよーー・・・


炎天下の車のトランクの中で大量の哀れなスイカ達は

その水分たっぷりな美味しい果肉を

余すことなく腐らせていたのだった・・・



夏の終わりの夕焼けは 何も知らずに綺麗な色で辺りを染めていたが

オイラはまた 

全ての思い出を失いかけていた。



FIN

5601157_89.jpg
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[雑記
幸福な変異体


放置された植木鉢の中にカタバミがわずかに生えていたので
何気なく観察していると...
四葉を見つけてしまった
生四葉を見たのは40年生きて初体験(ほんの数回探した程度だが)
だったのでつい絶叫してしまった
しかも家の片隅のわずかな範囲の中で...
しかしなんと愛らしいハート形だろう...

これは期待せざるを得ない!

posted by なみきたけあき
 
[雑記
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